それはコロナ禍の出会い
2020年。2月辺りから災禍はやってきて、日常生活の全てが止まってしまった。
買いだめに外出自粛 リモートワーク 施設の閉鎖・・・そうしてこうして、半年。
この間に身についたのは、無駄な脂肪だけではなく、YouTubeでの時間潰し。あっちを見たりこっちを見たり。そんなある日、ふと見たYouTubeのビデオ。
なんだろな?
スーザン・ボイルが有名になったBritain got talent のアメリカ版。たまに驚くような素人さんが出てくるから、面白いオーディション番組だ。
しょぼんとした感じの白塗りのクラウン、手にランタンとスーツケースをぶら下げてステージに出てきた。
審査員とのやり取りはマイムで答える。どうやら彼は喋らないようだ。
Puddles pity party スーツケースに書かれた文字を指差す。パドルス が彼の名前だ。頭の上にチョコンと乗った金の冠にPの文字が書かれている。
「悲しいの?」と聞かれて、そうそう、と返す。
そしてクラウンは歌い始めた。
アメリカが、いやいや世界が彼に恋に落ちたパフォーマンスが始まった!
つづくー‼️